金属の製品が常時一定の光沢、色彩を保持することが出来れば、どんなに清潔感を感じることでしょう。
残念なことに、これは単なる理想で、金属は変色したり、錆が発生したり、腐食したりで本来の形を変えてしまい、その機能を発揮できなくなることが多くあります。
 したがって金属で出来た日用品、機械、建造物、自動車から高級美術品に至るまで、これらの表面を何等かの方法によって処理し、前途の変化を防がなければなりません。
 パーカー処理法とは、これら数ある処理法の中の化学処理法の一種で特に鉄鋼にリン酸塩皮膜を生成させる方法を総称していいます。リン酸塩皮膜化成は一種の腐食反応であり、適度に抑制された腐食を金属表面に営ませ、その腐食生成物を巧みに皮膜に利用するものです。
 パーカー薬品の組成はリン酸(H3PO4)と第一リン酸塩(Me (H2PO42MeはMn、Znなどの2価の金属を示す)からなり、洗浄化された(Fe)表面が下記のように反応します。
Fe(被処理品)+2H3PO4→Fe(H2PO42+H2・・・・・・・・・・・(1)
3Me(H2PO42Me3(PO42+H3PO4・・・・・・・・・・・・・・・(2)
             ^^^^^^^^^^^−→リン酸塩皮膜構成成分
(1)の反応は水素を発生しながら鉄は液中に溶解します。したがって処理液の全体の中のH3PO4が減少するのでこの減少したH3PO4が回復するように(2)の反応が引き続き起こり、処理品の表面に皮膜が生成する訳です。この様にして得られたリン酸塩皮膜の性質は、
  • 出来た皮膜は無機質の皮膜である。
  • 化学反応によって出来た皮膜である。
  • 皮膜は電気の不良導体である。
  • 皮膜は多孔性である。
などがあげられますが、これらの皮膜の性質をうまく利用することによってパーカー工法の価値が出て来るのです。



黒 染
(L5)

パルホスM-1A

フェリコート#7

アロジン#1200

パルホスM-5

パルボンド#880
フェリコート#7
パルボンド#880
パルボンド#181x
パルホスM-5
パルホスM-1A
マグボンドP-10

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